グレイザー家にマンU売却の意思はなし? クラブ価値の2倍アップを目論む

 マンチェスター・Uのオーナーを務めるグレイザー・ファミリーには、クラブを売却するつもりがないようだ。3日、イギリス紙『ガーディアン』が報じた。

 先月にマンチェスター・Uが欧州スーパーリーグ(ESL)参加を表明して以降、経営陣に対するファンの反発は激化している。すでにESLはとん挫しているが、2日に予定されていたプレミアリーグ第34節リヴァプール戦では、数千人のファンが本拠地『オールド・トラッフォード』周辺でグレイザー家の退陣を要求。一部が暴徒化した影響もあって、同試合は延期となっていた。

 そのような状況にも関わらず、グレイザー家にはマンチェスター・Uを売却する意思はないと『ガーディアン』紙は伝えている。グレイザー家は長期的なビジョンとして、クラブ価値を現在の30億5000万ポンド(約4626億円)から70億ポンド(約1兆616億円)にまで引き上げることを目指しているようだ。

 グレイザー家は2005年、クラブ資産を担保に多額の借金を借り入れるレバレッジ・バイアウトと呼ばれる手法で、マンチェスター・Uの株式を取得。自らの懐を痛めることなくクラブを手に入れ、ビジネス面での成功に注力するオーナー一家は、クラブから“搾取”を続ける存在だとして地元ファンから忌み嫌われている。

 マンチェスター・Uのサポーターズ・トラストは3日、ジョエル・グレイザー家に向けた公式声明を発表していた。「(2日に)起こったことは、16年間の集大成です。あなた方がクラブを所有することで、私たちは負債と衰退に追い込まれ、これまで以上に見捨てられ、無視されていると感じました。この16年間、グレイザー家のメンバーは、私たちサポーターズ・トラストと一度も会話をしたことがありません」と綴り、以下の4つの提案について、5月7日までに返答するようグレイザー家に求めている。

「1.政府が主導するファン主導のサッカーの見直しに積極的かつ率直に関与し、これを機会に現在のオーナーシップ構造をサポーターに有利なように組み替える」

「2.株主ではなく、サッカークラブとしてのクラブの利益を守ることを唯一の目的とする独立した取締役を、ただちに取締役会に任命すること」

「3.マンチェスター・ユナイテッド・サポーターズ・トラストや広くサポーターと協力して、誰もがアクセスでき、グレイザー家が保有する株式と同じ議決権を持つ株式スキームを導入すること。ファンの間で要望があれば、グレイザー・ファミリーの持ち株が少数派になること、あるいは実際に完全に買い取られることを歓迎し、反対しないこと」

「4.私たちがプレーする競技を含む、私たちのクラブの将来への重要な変更について、シーズンチケット保有者との完全な協議にコミットする」

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