ワクチン副反応で19人死亡=アストラ製、18歳未満の治験中止―英

 【ロンドン、ブリュッセル時事】英当局は7日、英製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、極めてまれに血栓を発症する可能性があると発表した。これまでに同国で79人が血栓を発症し、19人が死亡。100万人に約4人の割合で発症するリスクがあると明らかにした。
 欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)も同日、アストラゼネカのワクチンに関し、血栓を「極めてまれな副反応」として記載すべきだとの見解を示した。副反応リスクが顕在化したことで、現在アストラ製を審査中の日本の接種計画にも影響する可能性がある。
 英政府は、30歳未満には別のワクチンを投与する。アストラ製で18歳未満を対象に実施していた、効果と安全性を検証する臨床試験(治験)も一時中止された。
 ただ、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)のレイン長官は「リスクのない医薬品やワクチンはない。恩恵はリスクを上回っている」と指摘。EMAのクック長官も記者会見でアストラ製ワクチンが「非常に効果的だ」と述べ、接種継続を訴えた。
 発表によると、英国内で血栓を発症した79人のうち、女性が51人、男性は28人。死亡者のうち、30歳未満は3人だった。英国では既にアストラ製ワクチンが2000万回以上接種されている。
 一方、世界保健機関(WHO)の諮問委員会はアストラ製ワクチンと血栓の因果関係について、「(あると考えるのが)妥当だが、まだ確証はない」と強調。さらに調査を進める考えを示した。 
〔写真説明〕車の運転席に座ったまま、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン接種を受ける男性=7日、ドイツ西部シュウェルム(AFP時事)

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