第244話 コロナ禍の時間を有効活用 余暇サービスの多様化進む

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、Tさんと神様は、都内のある公園を散歩しながら投資談義を行っています。


T:ここのところ暖かくなってきましたね。今日もいい天気です。

神様:この公園、飛鳥山のことはご存知ですか?

T:もちろんです。今年の大河ドラマで放送されている「渋沢栄一」の住まいがあった場所ですね。今は渋沢資料館がありますが、私も以前入ってじっくり勉強したことがあります。

神様:渋沢栄一は近代日本資本主義の父と言われています。株式市場など、日本の近代経済社会の基礎づくりに尽力しただけでなく、「道徳経済合一説」を唱え、経済と倫理の両立、経済と道徳を車の両輪とすることを重要視しました。

T:「論語と算盤」ですね。ドラマを観て、私も今一度勉強しようと思っています。

神様:いいことですね。ところで「勉強」で思い出しましたが、こんな調査結果があります。あるWEBアンケートにて、コロナ禍の外出自粛期間中の時間の使い方について聞きました。まず、増えた時間は、割合が多い順に「間食」「自分磨き」そして「勉強」。減った時間は「外食」「運動」そして「通勤」の順でした。

T:外食時間が減ったのは仕方のないことですが、間食が増えるとは…気持ちはわかります。自分磨きや勉強の時間が増えたというのは、日本人の真面目さを表していますね。

神様:もともと政府は働き方改革を通して、ワーク・ライフ・バランスの改善を目指していました。それによって空いた時間を育児や副業、そして自分磨きなどの時間に活用することが大切ですね。今後も、各企業ではワーク・ライフ・バランス改善の取り組みは続くでしょう。空き時間、余暇時間をどのように使うかは、これからの時代を生きる人の大きなテーマのひとつです。

T:コロナ禍での外出自粛期間中の自分磨きとしては、どんなものがあるでしょうか?

神様:こちらもアンケート調査結果より、「食生活の改善」「筋トレやウォーキングなどの運動」「読書などで感性や知識を得たこと」「体型の維持やダイエット」などが挙げられています。

T:やはり食事や健康への関心は高いですね。テレワークは不健康になりがちですから、その分、健康的な食生活を心がけたり、運動やダイエットを行うことは大切です。現実にはなかなかコントロールが難しいですが、大切な自分磨きです。

神様:最近「ミールキット」と言われるものが注目されているのを知っていますか?ミールキットとは、レシピと食材がセットになって販売されているものです。たとえば「肉じゃが」のミールキットなら、肉、じゃがいもなどの食材と調味料がパックになっていて、作り方も付いてくる。食材も下ごしらえがしてあり、比較的簡単な調理で済みます。本格的な自炊には自信がない料理の初心者でも取り組めるとして人気が高まっているようです。

T:へー、栄養バランスのことを考えるといいかもしれませんね。料理入門として、一人暮らしの社会人でも料理に気軽に取り組めるのはいいですね。

神様:ミールキットの市場規模は、2024年度が約1,900億円と予測されています。テレワークの普及とともに拡大していくかもしれませんね。その他にも、読書なら電子書籍、ダイエットならジムのオンラインレッスンなど、余暇時間を活用するためのサービスが多様化し、それぞれの市場規模も拡大しています。こういったサービスを提供する企業にとって今後は追い風の環境であると考えられます。

T:私の娘も使っていますが、オンラインの語学レッスンも多様化していますよね。昔はできなかった勉強が気軽にできるのは本当にありがたいことですね。いい時代になりました。

神様:Tさんも、ぜひこの機会に「論語と算盤」をじっくり読んで、株の原点に立ち返ってみてくださいね。

(この項終わり。次回3/17掲載予定)

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