生や死を考えさせられる麻枝准(まえだじゅん)作品のおすすめを紹介

「死生観」「人生の意味」というと、宗教的・哲学的でどこか難しく、取っ付きにくいイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、古来より伝わるような宗教や哲学ばかりではなく、身近なマンガやアニメ作品が、それらについて考えるヒントを与えてくれることもある。シナリオライター・麻枝准(まえだじゅん)の作品の多くは、「生死」や「家族愛」という重いテーマが描かれ、多くのファンの心を動かしている。そんな彼の手掛けるアニメ作品をいくつか紹介したい。

■CLANNAD

原作ゲームは「泣きゲー」として多くのファンの感動を呼んだ作品である。不良となっていた主人公と、病弱なヒロインが出会い、仲間たちと演劇部の復活を目指すストーリーである。人と人、特に家族との絆が強調された作品となっている。第二期「AFTER STORY」においては、高校卒業後、主人公が結婚・出産、そして愛するヒロインの死と向き合っていく様子が描かれる。主人公が身近な人間の「生」と「死」という対照的な二つを目の当たりにし、迷いながらも向き合っていくラストから、「人生」について問いただされるストーリーとなっている。

■Angel Beats!

麻枝が手掛けた初のオリジナルアニメである。生前の記憶をなくした主人公と、理不尽な人生を与えた神に反抗する少女を中心に、「未練を残して死んでしまった少年少女たちが過ごす学園」で繰り広げられる物語が描かれる。登場人物は各々、重い過去を抱えたままこの世を去っており、己の過去と向き合って成仏していく。生きている我々は「生」の立場からでしか「死」を考えることしかできない。作品の舞台が「死後の世界」だからこそ、「死」という逆の立場から「生」やの意味を俯瞰することのできる作品である。

■神様になった日

麻枝が原作・脚本を手掛けるオリジナルアニメの最新作である。受験を控えた高校三年生の主人公と、「自称・全知の神」オーディンと名乗る不思議な能力を持つ少女の、「30日後に滅ぶ世界」を舞台にしたひと夏の物語である。母親を亡くした幼馴染や、重い病気を持っていることが明らかとなるヒロインなど、過去作品以上に「生」と「死」について色濃く描かれている。麻枝自身、2016年にSNSで心臓に疾患を抱えていることを公表している。重い病気に侵されながらも創作活動をする作者と、過酷な現実と向き合いながらもヒロインを支えようとする主人公が重なり、「生」に対するメッセージを感じる作品である。

■参考サイト

■TBSアニメーション「CLANNAD」
■「Angel Beats!」
■TVアニメ「神様になった日」
■「神様になった日」特設サイト 麻枝准研究所

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