アトレティコ・マドリード対チェルシーについて知っておきたい7つのこと

 23日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナント1回戦(ラウンド16)ファーストレグでは、アトレティコ・マドリードとチェルシーが激突する。

 アトレティコ・マドリードは前回王者バイエルンに次ぐグループ2位で決勝トーナメントに進出。対するチェルシーは、前回大会のヨーロッパリーグ(EL)王者セビージャを上回ってグループ首位通過を果たした。

 3シーズンぶりの対戦となる両雄はどんな戦いを見せるのか。ここでは、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報をもとに、7つのトピックを紹介する。

■対戦成績は全くのイーブン

 アトレティコとチェルシーが対戦するのは、今回で8度目。過去7試合の成績は2勝3分け2敗、得点も失点も「11」と全くのイーブンだ。直近の対戦は2017-18シーズンのCLグループステージで、2017年12月にロンドンで行われたゲームは1-1のドローに終わっている。なお、同9月にマドリードで行われたゲームは、アトレティコの新本拠地『ワンダ・メトロポリターノ』で開催された初めてのCLだった。試合は、ベルギー代表FWミシー・バチュアイ(現クリスタル・パレス)が後半アディショナルタイムにゴールを決めて、チェルシーが2-1の逆転勝利を飾っている。

■“シメオネ・アトレティコ”初優勝の地

 新型コロナウイルス感染症対策による渡航制限の影響で、この試合はルーマニアの首都ブカレストにある『アレーナ・ナツィオナーラ』で開催される。アトレティコにとっては、2011-12シーズンのEL決勝でアスレティック・ビルバオを3-0で破って優勝を成し遂げた思い出深いスタジアムだ。ディエゴ・シメオネ監督にとっても、2011年12月の就任後初めてタイトルを掲げた場所であり、現在キャプテンを務めるスペイン代表MFコケも優勝メンバーの一人だった。長距離遠征を強いられるホームゲームとはいえ、「いい試合をして勝ちたいと思っているし、本当に楽しみにしている」とコケも意気込んでいる。

■実力伯仲なチーム同士の対戦
 アトレティコはレバンテに敗れ、チェルシーはサウサンプトンとドロー。直近のゲームで勝ち星を逃した両チームだが、調子は悪くない。アトレティコは最後にリーグ制覇を果たした2013-14シーズンに迫る勢いで勝ち点を積み重ね、リーガ・エスパニョーラで首位をキープ。対するチェルシーも、1月26日のトーマス・トゥヘル監督就任後、公式戦無敗(5勝2分け)を貫いている。新体制発足から1カ月ほどしか経っていないため、チームの完成度ではアトレティコに見劣りするものの、7試合中5試合でクリーンシートを達成するなど明らかな改善も見られる。今の実力を試す絶好の機会と言えるだろう。

■イングランド勢に強いアトレティコ

 アトレティコと言えば、昨季のCLラウンド16でリヴァプールを破った印象が強いかもしれない。実際、イングランド勢との相性は良く、CLの決勝トーナメントでは通算6試合で4勝2分けと負けたことがない。2016-17シーズンの準々決勝ではレスター、2013-14シーズンの準決勝ではチェルシーを破って、次のラウンドに駒を進めている。また2012年のUEFAスーパーカップでは、中立地のモナコでチェルシーと対戦し、4-1の勝利を収めた。この試合でも“お得意様”から白星を挙げることはできるだろうか。

■チェルシーの“鬼門”ラウンド16
 チェルシーにとって、CLの決勝トーナメント1回戦は“鬼門”のラウンドだ。CLに出場したここ11大会のうち、10大会でグループステージを突破。しかし、決勝トーナメントに勝ち上がった直近4大会は、いずれもラウンド16で敗退している。2014-15と2015-16シーズンはパリ・サンジェルマンに敗れ、2017-18シーズンはバルセロナ、昨シーズンはバイエルンを上回ることができなかった。一方、ラウンド16を突破できれば、大きな可能性が広がる。同ラウンドを突破した過去8大会のうち7大会で、ベスト4以上の成績を収めているのだ。チェルシーにとって、ラウンド16は運命の分かれ道と言える。

■好対照な指揮官の初対決

 この試合では、シメオネ監督とトゥヘル監督の初対決が実現する。。アトレティコを率いて10年目に突入したシメオネ監督に対して、トゥヘル監督は今年1月26日の就任からわずか28日で今回の試合を迎える。片やクラブOB、片やプレミア初挑戦というのも興味深い。なおトゥヘル監督は、パリ・サンジェルマンを率いていた2018年にアトレティコの守備的なスタイルを間接的に批判してちょっとした話題になった。ナポリ戦で引き分けたあと、「我々はイタリアのチームではないし、アトレティコでもない。異なるスタイルを持っている」と発言したのだ。ただし、今季のアトレティコは3バックと4バックの可変システムを採用し、より攻撃的なチームに変貌を遂げている。“モダン”なアトレティコに対して、どんな策を講じるのか。トゥヘル監督の采配にも要注目だ。

■予想オッズは?
 実力伯仲のチーム同士による対戦となるだけに、勝敗予想はかなり難しい。英国大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』が発表するオッズ(日本時間23日正午時点)を見ても、ファーストレグの勝利オッズは、アトレティコが「2.7倍」であるのに対し、チェルシーも「2.9倍」とほとんど差はない(ドローのオッズは「3倍」)。また準々決勝への勝ち抜けオッズについても、アトレティコは「2倍」、チェルシーは「1.73倍」となっている。CL決勝トーナメントはセカンドレグを含めた「180分の戦い」と言われるように、最後まで拮抗した展開が続く可能性も十分にある。先に勝利を挙げるのはどちらのチームになるだろうか。

(記事/Footmedia)

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