US-2を製造「日の丸飛行艇の老舗企業」が外国製の水陸両用機を購入 いったい何のため?

造船大国・日本再生に必要なこと

救難飛行艇US-2などで知られる新明和工業が、大型無人航空機の開発に向けた新たなテストベッド機「XU-L2」を導入しました。ヤマハ発動機との共同研究で培った選択式有人機システムを進化させ、ゆくゆくは「自動着水」を目指すそうです。

無人水上機による自動着水の達成を目指す

 海上自衛隊向けの救難飛行艇US-2など、水陸両用機の開発・製造で知られる新明和工業が、このたび米国カブクラフターズ社製の水上単発機CC19-180「XCub」を導入したと発表しました。

 購入の理由は、大型の無人航空機を開発するために、さまざまなシステム検証を行うテストベッド機として用いるためで、「XU-L2」と名付けられています。

 同社はXU-L2について、ヤマハ発動機との共同研究機である「XU-L」で検証した、手動・自動操縦を切り替え可能な「OPV(選択式有人機)操縦システム」を改良し、「自動着水の達成を目指すことが目的」であると説明しています。

 OPVとは「Optionally Piloted Vehicle」の略であり、フライト・コントロール・コンピュータやアクチュエータなどで構成されるシステムです。すでにXU-Lでは、飛行中の手動から自動への切り替えや、自動飛行を実施しています。XU-L2ではそこからさらに前進し、より技術的難易度の高い「着水」の自動化に挑むことになります。

 海に面した甲南工場(兵庫県神戸市)に搬入されたXU-L2について、同社は「設計に必要なデータ取得等のため時折海へ出ていく姿が見られるかもしれません」と述べています。タイミングが合えば、今後テスト飛行する姿を目撃できるかもしれません。