タイ人少女の母親に逮捕状=マッサージ店に引き渡し―児童福祉法違反容疑・警視庁

 東京都文京区にある個室マッサージ店で、12歳のタイ国籍の少女が働かされていた事件で、警視庁が、児童福祉法違反容疑で少女の20代の母親の逮捕状を取得したことが12日、捜査関係者への取材で分かった。同庁は人身取引の疑いもあるとみて、背後にブローカーなどが関係していないか調べる。
 捜査関係者によると、母親は6月、客を相手に性的サービスをさせると知りながら、少女を店側に引き渡した疑いが持たれている。
 少女は同月下旬に母親と来日し、店で母親から性的サービスの方法を教えられた。そのまま店に置き去りにされ、台所付近で寝泊まりしながら、約1カ月間で60人ほどの客を相手にしていた。売り上げの一部は母親の関係者名義の口座に送金されていたという。
 9月に少女が東京出入国在留管理局に助けを求めたため事件が発覚。同庁は今月、労働基準法違反(最低年齢)容疑で、店の経営者の細野正之容疑者(51)を逮捕した。
 母親は台湾で身柄を拘束されており、同庁は12日、来日中のタイ警察幹部と協議。その後、幹部らは、現場となった店付近を訪れた。 
〔写真説明〕警視庁本部=東京都千代田区

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