8月訪日客、342万人=同月で最多、根強い日本人気で―政府観光局

 日本政府観光局が17日発表した8月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比16.9%増の342万8000人となった。同月として過去最多を更新し、初めて300万人を超えた。
 旅行先としての日本の人気が続き、学校休暇に合わせた来日が増えた。中国や台湾、ベトナム、米国を中心とした訪日客が全体を押し上げた。一方、日本で地震が起きるといううわさがSNSで拡散された香港からの訪日客は5月から4カ月連続で前年同月より減少している。
 国・地域別では中国が最も多く、36.5%増の101万8600人。次いで韓国が8.0%増の66万900人、台湾が10.0%増の62万700人、香港が8.3%減の22万6100人と続いた。
 中国の1~8月までの訪日客数は671万人を超え、前年同期比で46.1%伸びた。観光庁の村田茂樹長官は「航空便の座席数の増加や円安が寄与している。20~40代の若年層や家族層の旅行需要が高い」と指摘。その上で「20~40代をメインターゲットにリピーターや高所得者層の訪日、地方誘客を推進する」と述べ、戦略的に取り組みを進める考えを示した。
 また、8月に海外に出国した日本人数(推計値)は、前年同月比14.7%増の164万8300人となった。(了)

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